私の初恋と同じ匂いをした男性を探してる。

寒い日が続いていると、なんだかあったかい飲み物が飲みたくなります。紅茶、ココア、コーンポタージュ、そしてきっとみなさん、珈琲も。

小さい頃から珈琲の匂いが大好きなのに、未だに私珈琲が飲めないんです。あの大人びた匂いにつられて、毎回一口友人にもらって見ても、あの味が舌に馴染んでくれない。苦い、を通り越してどこかに酸味があってどれだけ砂糖を足しても甘くなった試しはありません。そんな珈琲。小さい頃は、大人の男の人の飲み物でした。

年の離れた兄も飲まない、私の身の回りで飲む人といえば、祖父の昔からの友人だけ。だからこそ、私にとって珈琲はそのひとの香りなのです。いつだって小洒落た帽子をかぶって、スマートな服に身を包みお茶目に笑う。私の話を真剣に聞いてくださって、車に乗るときはドアを開けてくれる。車から降りるときは右手を差し出してくれる。椅子も引いてくれる。そんな素敵なご友人の香りを思い出します。きっと彼がわたしの初恋でしょう。


私も、あんな素敵な人と結婚がしたいと思って今日も珈琲の匂いが染み込んだ男性につい振り向くのです。